台指について

台指について
 碁盤や碁笥を収める箱を台指しと呼びます。まず碁笥用の物について記述します。通常桐製のものが多く適材です。稀にもみ、杉、檜等の柾板を使用している物もありますが、これらの材は比較的木目が硬いので桐程適材ではありません。
 形の上から2種類に分かれ、サン蓋と称する物と、インロウと称する物があります。サン蓋は身を作り、その上に蓋を載せる形式の物です。インロウは蓋が箱型になっていて身の上から覆いかぶせるようになるものです。
 サン蓋形式のものは箱型であるから碁笥の出し入れにやや不便であること、見栄えがしないなどの欠点がありますが、インロウ形式の物は蓋を取ると碁笥がすっかり表れるから取り扱いに便であり、形としても見栄えがします。
 台指を使用することにより、碁盤や碁笥を保護する役目があります。何か物をぶつけたり、落としたりすると折角の碁盤や碁笥にキズが付きます。また埃が溜まってきますし、日焼けにより色合いも悪くなります。特に高価なものは保存と保護を兼ねて台指しのご使用をおすすめします。 二寸九分碁盤を台指に収納した状態

碁盤を台指に収納した状態

二寸九分碁盤の台指の下をつけたままの状態

台指の下をつけたまま対局も可能です。盤全体の高さが少し高くなります。